無伴奏ヴァイオリン・ソナタ1番(BWV1001)の第2曲「フーガ」はバッハ自身の手で「リュート曲BWV1000」に編曲されており、ギターではターレガ編曲により、古くから愛奏されています。
大変良い曲で人気も高いのですが、技術的に難しいので、なかなかハードルが高く、挫折している方が多いのも実情。
フィンガリングでの難儀さは、第一に、【動きの忙しさ】です。
これは、この曲のコード進行が4度進行を細かく連続することでダイナミズムを作っているのですが、まさにそのせいです。
この激しい動きの連続に対応すべくフィンガリングを丁寧に追い込みましょう。
第2に、【押弦形状が難しい箇所】が複数あり、まずは指が届くように。そして、円滑に前後の接続をこなすため、指・腕・体をどのように扱うかを追い込みましょう。
ピッキングでは、16分音符にて、同じ指の連続使用が避けられない個所や、弦を飛ばしての複弦ピッキングなどもあり、難儀な箇所が少し出てきます。
暗譜も難航すると思いますが、まずは【音楽的理解】があらゆる難儀さ・難解さをヘルプしてくれます。
【フーガ】の要素や仕組み、テーマ展開の様子などを解説していますので、練習に取り掛かる前に、十分理解してください。
前作「CGS-51 BWV1006 プレリュード」が巨大な山脈だとしたら、これはそれよりも小ぶりですが、やはり「高い山」というより「連峰」と言うべき内容です。
じっくり時間をかけて、取り組んで下さい。生涯を共にする素晴らしいレパートリーとなって、あなたの人生に一層、素晴らしい時間を与えてくれる、そんな曲です。
・模範演奏 曲を知りましょう
・はじめに ~ 曲の説明とレッスンのポイント
・音楽解説 ~ フーガの基本知識と、音形の役割や扱い方を解説
・コード解説 ~ この曲は4度進行が徹頭徹尾、活用され激しい動きとなっていることなど、コード進行を解説
・フィンガリング解説_1~4小節 ~ 表題部分のフィンガリング解説と、演奏上の注意点やポイント
・フィンガリング解説_5~7小節 ~ 同上
・フィンガリング解説_8~10小節 ~ 同上
・フィンガリング解説_11~13小節 ~ 同上
・フィンガリング解説_14~20小節 ~ 同上
・フィンガリング解説_21~26小節 ~ 同上
・フィンガリング解説_27~33小節 ~ 同上
・フィンガリング解説_34~41小節 ~ 同上
・フィンガリング解説_42~47小節 ~ 同上
・フィンガリング解説_48~53小節 同上
・フィンガリング解説_54~60小節 ~ 同上
・フィンガリング解説_61~66小節 ~ 同上
・フィンガリング解説_67~72小節 ~ 同上
・フィンガリング解説_73~78小節 ~ 同上
・フィンガリング解説_79~84小節 ~ 同上
・フィンガリング解説_85~90小節 ~ 同上
・フィンガリング解説_91~94小節 ~ 同上
・肩、肘、親指の動き_1~13小節 ~ 左後方からの撮影で上半身と左腕等の動作解説
・肩、肘、親指の動き_14~37小節 ~ 同上
・肩、肘、親指の動き_38~63小節 ~ 同上
・肩、肘、親指の動き_64~94小節 ~ 同上
・ピッキング解説_パターンとポジション ~ ハンドポジションやピッキングパターン等により、できる限り例外なく運指付けできるよう考えるルール説明
・ピッキング解説_1~8小節 ~ 表題部分のピッキングを解説
・ピッキング解説_9~24小節 ~ 同上
・ピッキング解説_25~52小節 ~ 同上
・ピッキング解説_53~76小節 ~ 同上
・ピッキング解説_77~94小節 ~ 同上
【収録内容】動画:31ファイル/PDF:4(楽譜×3・メニュー)
楽譜内訳:タブ付楽譜・コード譜・CGS-5202用マーカー付